2020年12月1日から「平和と鎮魂」をテーマにした沖縄、台湾、韓国済州のアーティストによる作品展を開催します。
2015年からマブニピースプロジェクトとして始まったアートによる平和への探求展に今年から参加致します。
本来なら6月に開催する予定でしたがコロナ渦の影響で12月へ延期になり、ようやくの開催になりました。
5つの展示会場、3つのアトリエ/サテライト会場があり、私は糸満市にあるキャンプタルガニーアーティスティックファームで作品を展示することになりました。
breath  
ブレス
今現在も埋められ続ける海や珊瑚たちは  
私であり あなたであり あなたである
かつて、愛おしいことばたちは  
冷たい石棺へ葬られた。  
その反省はされてきたのだろうか。
ラッパ吹きは柔らかくうつくしい手で  
万色のことのはを摘み取る。
善人共が群れを成し  
大地に根ざした文化をみじんに破壊する。
おのおのが
いのちを抱きしめて  
過酷な時代を生きていかねば。

おじい、おばあたちは言う。
今の世はかつての戦が始まる前夜と同じにおいがすると。
今の世とかつての戦乱の世との違いは、
思いひとつであらゆる情報にアクセスすることができること
知らなかったでは通用しない世になった。
これは幸福なのか不幸なのか。
見たいものだけを見る、知りたいことだけに浸かる。
私たちは進化したのか、退化したのか。
私たちが発する言葉は軽くなったようにみえて、
体にまとわりついて首輪のように自身を抑圧する。
寿ぎと呪いを同じくちで発することができるのが
にんげん。
穢れをおそれて他を排除することで 
守れたものは何なのか。そもそも安息は得られたのか。
否、心の平安は自ら探求しなくては見つからない、
与えられたものは飴ではなく石ころなのだ。
個を捨て団塊になることを求められた世から
解き放たれ、
個と個がゆるゆるとつながる世界へ
わからなかったらわからないと言おう。
すきなものはすき、いやなものはいやだと言おう。 
助けてほしいと、助けたいと言える世界へ 
それが平和へのみちしるべ。
■ギャラリー紹介
キャンプタルガニーアーティスティックファーム
住所: 〒901-0335 沖縄県糸満市米須304
沖縄アジア国際平和芸術祭:ホームページ https://oaipap2020.mystrikingly.com 
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